リードの原料となる 「ケーン」は、自然素材であり、リードに製品化され、一定の規格で製造されていますが、
音の根源となる重要な要素、「振動のバランス」は、一枚、一枚まちまちの状態で製品化されています。
吹きやすい、いい音が出るリードは、「振動のバランス」がとれていますが、
逆に鳴りが悪い、吹きにくいリードは、「リード・マイスター」で検査すると、
リード全体の剛性バランスは、崩れており、リードが均等に振動しない状態になっております。
そこで、「リード・マイスター」を使い、科学的にリードのバランスを調整すると良いリードに仕上げることが出来ます。
■リードを調整する手法、「維管束(いかんそく)切断法」とは・・!?
リードは植物であるうえ、リードの中の繊維(維管束)には、粗密があります。振動の妨げとなる、維管束を検知し、特殊カッターにて、切断することにより、リードの振動バランスを整えます。
■鳴りのいいリードは、シンメトリー(左右対称)な放物線!?
鳴りの良いリードは、「リード・マイスター」にて、グラフ化すると、シンメトリーな放物線を描きます。
鳴りの悪い、アンバランスなリードは、維管束をカットし、シンメトリーなグラフに仕上げれば良いのです。
■リード全体の「振動のバランス」を整えると・・・
鳴りずらかったほとんどのリードが、嘘のように生き返ります。でも、同じ厚さの規格でも、そこは自然素材のリードですから、
多少の鳴りの違いが出てきますが、そういう場合は、自分なりのカストマイズを、お勧め致します。
■リードの厚さ・固さのカストマイズ調整は・・
サンドペーパーやリサーフェイサー(ガラスやすり)などで、リードの裏面を削る方法での調整が
一般的で簡単です。この方法では、感に頼らず得ないので、やり過ぎにはご注意を・・・
■「リード・マイスター」を使用しての手順は・・・
まず検査前に、リードを湿らせ、
吹いている状態と同じ環境にします。
リードを、「リード・マイスター」に
セットし、リードのバランスを調べます
特殊ナイフにて、振動の妨げになる、維管束のみ、切断します。
(切断する箇所、部分はパソコンのグラフの剛性を見ながら、調整します)
リード表面の調整が終われば、今度はリードの裏面のバランス調整も行います。
維管束のカットの後処理(両面)します。
完成!!
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(有)小杉商店 シングルリード事業部
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